院長ブログ

ワーファリンによる抗凝固療法の注意点

院長 宮本貴庸


山形大学医学部 卒業
武蔵野赤十字病院循環器科 部長
東京医科歯科大学医学部 臨床講師
武蔵野赤十字病院総合診療科 部長
東京都教職員互助会 三楽病院循環器内科 部長
武蔵野赤十字病院循環器内科非常勤医(水曜日)として勤務中

ワーファリンによる抗凝固療法は、血液の凝固を防ぐことで、血栓の形成や拡大を予防する治療法です。

ワーファリンには出血の副作用の予防法

以下の注意点を守る必要があります。

ワーファリンの服用量は、定期的に血液検査を行って調整されます。医師の指示に従って、決められた時間と量で服用してください。自分で服用量を増減したり、飲み忘れたりしないでください。

ワーファリンは、他の薬や食品と相互作用する可能性があります。特に、ビタミンKを多く含む食品(例えば、納豆、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなど)は、ワーファリンの効果を弱めることがあります。一方、グレープフルーツやクランベリーなどの果物は、ワーファリンの効果を強めることがあります。これらの食品を摂る場合は、量や頻度を変えないようにしてください。かぜ薬や貼り薬でワーファリンが効果が強まり、出血しやすくなることもあります。

ワーファリンを服用している間は、出血しやすくなりますので、歯磨きや剃刀などで傷つけないように注意してください。また、スポーツや趣味などでけがをしないように気をつけてください。出血が起きた場合は、すぐに止血し、医師に連絡してください。

ワーファリンによる抗凝固療法は、適切に管理されれば、効果的で安全な治療法です。医師とよく相談しながら、自己管理に努めてください。

以下のような出血があった場合は、専門医の助言を早めに受けてください

鼻血や口内出血が止まらない場合

黒い便や赤い便が出る場合

血尿や血痰が出る場合頭痛やめまいがひどい場合

視力障害や意識障害がある場合