院長ブログ

不整脈を感じた時の対応方法

不整脈を感じた際には、まずは落ち着いて深呼吸をし、リラックスすることが重要です。深呼吸は副交感神経を優位にし、動悸を和らげる効果があります。

医療機関の受診が必要な場合

しかし、不整脈の症状が続く場合や、特に胸痛、息切れ、めまいなどの重篤な症状が伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが勧められます。不整脈は、心臓の電気的な活動に異常が生じることで起こり、脈が速くなる頻脈型、遅くなる徐脈型、不規則になる期外収縮型など、様々なタイプがあります。

日常生活での予防策

日常生活での予防としては、カフェインの過剰摂取を控える、十分な睡眠をとる、ストレスを適切に管理する、適度な運動を心がけるなどが有効です。また、不整脈が起こりやすい状況や、それを引き起こす可能性のある病気がある場合には、専門医の診断と治療が必要です。

不整脈を放置するリスク

不整脈を放置すると、血流が滞り血栓ができるリスクがあり、最悪の場合、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病状を引き起こす可能性があるため、早期の対応が重要です。

医療機関での診断と治療

医療機関では、心電図、血液検査、レントゲン、ホルター検査などを通じて不整脈の原因を特定し、適切な治療を行います。治療方法には、薬物療法や、心臓ペースメーカーの装着、カテーテルアブレーションなどがありますが、治療は個々の症状や基礎疾患によって異なります。不整脈を自己判断で放置せず、専門医の診断を受けることが最も重要です。

執筆者
院長 宮本貴庸
山形大学医学部 卒業
武蔵野赤十字病院循環器科 部長
東京医科歯科大学医学部 臨床講師
武蔵野赤十字病院総合診療科 部長
東京都教職員互助会 三楽病院循環器内科 部長
武蔵野赤十字病院循環器内科非常勤医(水曜日)として勤務中