院長ブログ

健康診断で、コレステロールが高いと言われたら?

[2023.06.11]

コレステロールとは?

コレステロールは、体の細胞やホルモンの材料となる重要な物質ですが、血液中に過剰に存在すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高めます。

健康診断でコレステロールが高いとされた場合

健康診断で、コレステロールが高いと言われた場合は、まずは医師の指示に従ってください。医師は、コレステロールの種類や数値、他の病気や生活習慣などを考慮して、適切な治療法や生活指導を行ってくれます。高血圧、糖尿病、喫煙や血縁に動脈効果疾患が多いなどの動脈硬化リスクのある方は、早めに厳格な対策が必要になる場合があります。

コレステロール値を下げる方法

一般的には、コレステロールを下げるためには、以下のようなことが有効です。

食事の改善:動物性脂肪や油を控えて、野菜や果物、海草などの食物繊維や抗酸化物質を多く含む食品を摂りましょう。また、魚や大豆製品などの良質なタンパク質やオメガ3脂肪酸を摂ることもおすすめです。
運動の習慣:適度な運動は、コレステロールの代謝を促進し、体重や血圧をコントロールする効果があります。週に3回以上、30分以上の有酸素運動を心がけましょう。歩く、走る、自転車に乗るなど、好きな運動を選びましょう。
禁煙・節酒:喫煙は、コレステロールの酸化を促進し、動脈硬化を進行させます。また、アルコールは、コレステロールの合成を増加させるとともに、肝臓の働きを低下させます。禁煙・節酒は、コレステロールを下げるだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

まとめ

健康診断で、コレステロールが高いと言われたら、決してあきらめずに、自分の体と向き合ってください。日々の生活習慣の見直しや改善によって、コレステロールは必ず下げることができます。自分の健康は自分で守りましょう。

執筆者
院長 宮本貴庸
山形大学医学部 卒業
武蔵野赤十字病院循環器科 部長
東京医科歯科大学医学部 臨床講師
武蔵野赤十字病院総合診療科 部長
東京都教職員互助会 三楽病院循環器内科 部長
武蔵野赤十字病院循環器内科非常勤医(水曜日)として勤務中