循環器内科

閉塞性動脈硬化症の診断と治療

閉塞性動脈硬化症の診断


患者の症状や危険因子、身体所見などに基づいて行われます。閉塞性動脈硬化症は、動脈の内壁にプラークと呼ばれる脂肪やコレステロールなどの物質が堆積し、血管が狭くなることで起こります。このため、血流が減少し、酸素や栄養素が十分に届かない部位に痛みやしびれ、冷感などの症状が現れます。特に下肢の動脈が詰まると、歩行時にふくらはぎに激しい痛みが起こる間欠性跛行という症状が典型的です。閉塞性動脈硬化症の診断には、以下のような検査が用いられます。

– 足首上腕血圧比(ABI):足首と上腕の血圧を測定し、比率を求める検査です。正常値は1以上で、0.9以下だと閉塞性動脈硬化症の可能性が高くなります。
– ドプラー超音波検査:超音波を用いて血管の形や血流の速度を調べる検査です。血管の狭窄や閉塞の部位や程度を詳しく把握できます。

-MRI:下肢動脈内の血流を画像化します。閉塞部位や狭窄部位を特定するのに有効です。手術やカテーテル治療後の経過観察にも有効なこともあります。
– 血管造影:造影剤を血管に注入し、X線で撮影する検査です。血管の形や通過性を直接観察できます。ただし、造影剤によるアレルギーや腎障害などの副作用が起こる可能性があります。
– 血液検査:コレステロールや中性脂肪などの血中脂質値や、糖尿病や高血圧などの危険因子を調べるために行われます。

以上のように、閉塞性動脈硬化症の診断は、様々な検査を組み合わせて行われます。

閉塞性動脈硬化症の治療


病状や合併症の有無によって異なります。一般的には、生活習慣の改善や薬物療法がまず行われます。生活習慣の改善とは、喫煙や飲酒のやめ方、適度な運動や食事のバランスなどです。薬物療法とは、血圧や血糖値、コレステロール値などをコントロールする薬や、血液の流れを良くする薬などです。これらの治療で効果が不十分な場合や、重度の合併症がある場合は、カテーテル治療や手術が必要になることがあります。カテーテル治療とは、動脈に細い管を挿入して詰まりを広げたり、詰まりを取り除いたりする治療です。手術とは、動脈にバイパスを作る手術や、動脈を切開して詰まりを取り除く手術などです。閉塞性動脈硬化症の治療は、症状が安静でも改善しない場合には、早期に行うことが重要です。放置すると、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

閉塞性動脈硬化症は、早期発見・早期治療が重要ですので、間欠性跛行などの症状がある場合は、医師に相談してください。