一般内科
片頭痛
片頭痛とは?
頭の片側または両側にズキンズキンと拍動するような痛みが生じる状態で、吐き気や嘔吐、光や音に対する過敏などの症状を伴うことがあります。この痛みは数時間から数日間続くことがあり、日常生活に支障をきたすほどの強さを持つこともあります。片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、頭の中の血管が拡張することで起こるとされています。特定の食べ物、飲酒、空腹、睡眠不足、ストレスの解放、天候や気温の変化などが引き金となることがあります。
片頭痛は若い人から中年にかけて多く見られ、女性ホルモンのバランスの変化に関連することもあります。年齢を重ねるにつれて症状が軽減する人もいますが、生活の質に影響を与える可能性があるため、適切な管理と治療が重要です
診断
主に症状の報告に基づいて行われます。
必要に応じて頭部の画像検査が行われることもあります。頭部MRIやなどで頭部の病気がないことを確認する事は有用です。
治療
日常生活での予防策の実践や、発作時の対応、予防薬の使用などがあります。
発作が起きた際には、安静にする、痛む箇所を冷却する、入浴を避けるなどの対処が有効です。また、痛み止めとしてNSAIDs(いわゆる鎮静薬)やトリプタン製剤、エルゴタミン製剤などが使用されます。
予防薬には血圧を下げる薬、抗うつ薬、抗てんかん薬などがあり、サプリメントや漢方薬を用いることもあります。予防薬を長期間使用している場合には、採血検査なども適宜検討します。
従来の予防薬で十分な効果が得られない場合は、新薬であるCGRP関連抗体薬剤が使用可能です。注射薬ですが、効果は非常に高いものになっております。
当院の対応
総合内科専門医としてCGRP関連抗体薬剤(現在、エムガルティ)が使用可能です。
頭痛は、自己判断で求めた薬で対応している方も多いです。慢性的、繰り返す場合には、対応方法がありますので諦めずに、専門家にご相談ください。