一般内科

慢性不眠症の診断と治療

慢性不眠症とは、3か月以上にわたって不眠の症状が続く状態のことです。

原因


身体的原因

睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、アレルギー、慢性的な痛みなど、何らかの病気や身体的な不快感によって睡眠が妨げられる場合。

生理的原因

睡眠環境や生活習慣によって、体内時計やホルモンの分泌が乱れる場合。例えば、明るさや温度、騒音などの影響で睡眠が浅くなったり、昼夜逆転したりする場合。

心理的原因

ストレスや心配事、不安や恐怖などの感情によって、脳が興奮してしまい、リラックスできない場合。例えば、仕事や家庭の問題、人間関係のトラブルなどが原因である場合。

精神医学的原因

うつ病や双極性障害、不安障害や精神病性障害などの精神疾患によって、睡眠の質やリズムが乱れる場合。例えば、うつ病では早朝覚醒や入眠困難が起こったり、双極性障害では躁状態では睡眠時間が減ったりする場合。

薬理学的原因

薬物やアルコール、カフェインやニコチンなどの刺激物によって、睡眠に影響を与える神経伝達物質のバランスが崩れる場合。例えば、睡眠薬の長期使用による依存や離脱、カフェインの過剰摂取による興奮などが原因である場合。

診断


主に自己報告に基づいて行われます。睡眠日記や睡眠尺度などを用いて、睡眠のパターンや不眠の程度を評価します。場合によっては、睡眠ポリグラフや血液検査などを行って、他の睡眠障害や身体的な疾患を除外することもあります。

治療


一般的には、薬物療法と非薬物療法の組み合わせが効果的です。薬物療法では、睡眠薬や抗うつ薬などを用いて、睡眠の質や量を改善します。非薬物療法では、認知行動療法やリラクゼーション法などを用いて、不眠に関する思考や感情、行動を変えることを目指します。また、生活習慣の改善も重要です。定期的な運動や日光浴、カフェインやアルコールの摂取制限、就寝前のリラックスタイムの確保などが有効です。慢性不眠症は、放置すると身体的な健康や精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。