生活習慣病

高尿酸血症(痛風)の診断と治療

高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が正常値を超える状態のことです。尿酸は、細胞の代謝産物であるプリン体が分解されてできる物質で、通常は尿として排出されます。しかし、プリン体の摂取量が多かったり、尿酸の生成量や排出量に異常があったりすると、尿酸が血液中に溜まってしまいます。高尿酸血症は、痛風や腎結石などの原因となるほか、高血圧や心血管疾患のリスク因子ともなります。

診断


血液検査によって行われます。男性では7.0mg/dL以上、女性では6.0mg/dL以上の尿酸値が高尿酸血症と判断されます。ただし、高尿酸血症は自覚症状がないことが多いため、定期的に健康診断を受けることが重要です。

治療


基本的には生活習慣の改善が第一です。プリン体の多い食品(内臓や赤身肉、アルコールなど)の摂取を控えたり、水分を十分に摂取したりすることで、尿酸値を下げることができます。また、適度な運動や体重管理も効果的です。生活習慣の改善だけでは不十分な場合は、尿酸の生成を抑える薬や尿酸の排出を促す薬を服用することもあります。医師の指示に従って治療を行いましょう。