院長ブログ

帯状疱疹に気をつけましょう

 

帯状疱疹とは?

 効果のあるワクチンなども知られており、帯状疱疹の認知度は上がっている印象です。帯状疱疹の患者さんも増加している印象があります。急性心筋梗塞を心配される胸痛の方の中に発疹がある方がいます。急性心筋梗塞や急性心筋炎の可能性を頭に入れつつ診察し、帯状疱疹と診断し、治療を即時開始する患者さんもおられます。

 帯状疱疹とは、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。水痘(水ぼうそう)を発症したことのある人は、治癒後もウイルスが神経に潜伏しており、免疫力が低下すると再活性化して帯状疱疹になります。疾患の頻度は高く、特に65歳以上の年齢では頻度が3倍以上に上昇することが知られています。

帯状疱疹の症状

 皮膚の一部に沿って赤い発疹や水ぶくれができることと、強い神経痛が伴うことです。 発疹は通常身体の片側に限られており、顔や胸から背中にかけて出やすいです。発疹が治っても神経に傷跡が残り、長期間にわたって激しい痛みが残る場合があります。これを帯状疱疹後神経痛と呼びます。

帯状疱疹の治療法

 抗ウイルス薬と鎮痛薬が中心です。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えて皮膚の回復を早める効果があります。アシクロビル・バラシクロビル・ファムシクロビルは共に帯状疱疹に対して有効な薬剤であり、特に皮疹の出現後72時間以内に開始することが重要と考えられています。早期に治療を開始することで、合併症や後遺症のリスクを減らすことができます。
鎮痛薬は発疹や神経の損傷による激しい痛みを和らげる効果があります。

帯状疱疹の予防法

 免疫力を高めることやワクチン接種です。 免疫力を高めるためには、規則正しい生活、バランスの良い食事、ストレスや過労の回避などが大切です。ワクチン接種は50歳以上の人に推奨されており、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。 生ワクチンは一回の接種で約6割程度有効で、不活化ワクチンは二回の接種で約9割程度有効です。

当院の対応

 問診、視診で特徴のある所見があれば、即日抗ウイルス薬を投与します。診断困難時や入院を要する重症例では連携病院へ診察依頼をいたします。