院長ブログ

白衣高血圧とは?

白衣高血圧

 白衣高血圧とは、日常生活では血圧が正常範囲内なのに、医療機関で測定すると高血圧になる状態のことです。白衣高血圧の原因は、診察室での緊張感やストレスが自律神経のバランスを崩し、交感神経が優位になって血管が収縮し、血圧が上昇することにあります。

白衣高血圧のリスク

 白衣高血圧は、一時的なものであれば問題ありませんが、放置すると本当の高血圧に移行したり、脳卒中や心筋梗塞などの合併症のリスクを高めたりする可能性があります。白衣高血圧の診断は、医療機関での血圧測定だけではなく、自宅での血圧測定や24時間血圧測定などを行うことで行われます。

白衣高血圧の治療

 白衣高血圧の治療は、生活習慣の改善やストレス管理が基本です。必要に応じて降圧薬も処方されることがあります。白衣高血圧は、見逃してはいけない高血圧の一種です。自分の血圧を正しく把握し、適切な対策を行うことが大切です。

執筆者
院長 宮本貴庸
山形大学医学部 卒業
武蔵野赤十字病院循環器科 部長
東京医科歯科大学医学部 臨床講師
武蔵野赤十字病院総合診療科 部長
東京都教職員互助会 三楽病院循環器内科 部長
武蔵野赤十字病院循環器内科非常勤医(水曜日)として勤務中