院長ブログ

ED薬を使用するときの注意点

狭心症、心臓病の方や心臓に不安を抱える方は注意が必要です。

 ED(勃起障害・勃起不全)薬は血管を拡張させて血流を増やす作用がありますが、同時に血圧を下げることもあります。そのため、心臓に負担がかかる可能性があります。特に、硝酸塩系薬(ニトログリセリンなど)とED薬を併用すると、重篤な低血圧を引き起こす危険性があります。

 そのため、狭心症、心臓病の方や心臓に不安を抱える方は、EDの薬を使用する前に必ず医師に相談してください。また、ED薬を使用した後に胸痛や動悸などの症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡してください。

 ED薬は効果的な治療法ですが、自己判断で使用すると危険な場合があります。自分の健康状態や服用している薬について、医師とよく話し合ってから使用するようにしましょう。

当院での対応

 狭心症、心臓病の方や心臓に不安を抱える方は、循環器内科の専門家の立場で、診察の上、ED薬の使用が問題ないかどうか判定します。使用に問題ないと判定できたら、ED薬の処方も可能です。
 

執筆者
院長 宮本貴庸
山形大学医学部 卒業
武蔵野赤十字病院循環器科 部長
東京医科歯科大学医学部 臨床講師
武蔵野赤十字病院総合診療科 部長
東京都教職員互助会 三楽病院循環器内科 部長
武蔵野赤十字病院循環器内科非常勤医(水曜日)として勤務中